Deutsche Kreuz : teil 2

2012–10–21 (Sun) 01:01
DK_logomark

Deutsche Kreuz in Silber

国策推進・戦争遂行に武勲以外の側面から貢献した非戦闘員、戦闘員および民間人に対して叙勲された戦功十字章 (Kriegsverdienstkreuz:KVK)。
一概にEKとDKiGと同様の位置・意味付けとはいえないが、KVKにも対応するべく1941年9月28日付でドイツ十字章銀章(Deutsche Kreuz in Silber:DKiS)も制定されている。
その授与基準は、既にEK1(1939)もしくはEK1略章、または剣付一級戦功十字章を受章していることとされ…
また、さらに高位の騎士戦功十字章(剣のあるなしに拘らず)の授与にあたってはDKiSの受章が前提とされていた。
制定から終戦までの間に、DKiSは1,115名に授与されているとのことであるが…
その内訳は…陸軍867名、海軍105名、空軍65名、親衛隊71名、警察1名…
さらにベルトルト・コンラート・ヘルマン・アルベルト・シュペーア軍需大臣への授与、および彼の関与したトート機関に対し3個と、海運関連団体に1個という…DKiSに特徴的ともいえる授与が為され…計1,111名+4団体への授与とされている。

DKiSの正式勲記および仮所有証明書
DKiSの正式勲記および仮所有証明書。
(左)1944年12月6日付で受章したエーリヒ・ダーレ海軍中佐の正式勲記。
署名は海軍総司令官カール・デーニッツ大提督。
DKiGの正式勲記同様に海軍鷲章の空押しが為されている。
(右)1945年1月14日付で受章したDr.カール・リヒター陸軍軍医少佐(第17軍司令部付衛生将校)の仮所有証明書。
委任を受けてエルンスト・マイゼル陸軍中将が署名をしている。

Oskar Schröder_Generaloberstabsarzt und Sanitätsinspekteur der Luftwaffe
Dr.オスカー·シュレーダー上級本部軍医監(軍医大将)兼衛生部査閲長官のポートレート。
1944年3月20日付でDKiS…1945年2月1日付で剣付き騎士戦功十字章を受章している。

人数的には少ないが、DKiGおよびDKiSの両章受章者は以下の16名(HR:11名、KM:3名、SS:2名)程が確認されている。

• アルフレート・ティールマン陸軍中将 (DKiG:08.11.1944 DKiS:03.12.1942)
• ヴォルフガング・ブーファー陸軍少将 (DKiG:23.02.1944 DKiS:14.02.1943)
• エルヴィン・エドラー・フォン・ラホウゼン陸軍少将 (DKiG:20.07.1944 DKiS:15.09.1943)
• エルンスト・メルク陸軍少将 (DKiG:11.02.1944 DKiS:06.06.1942)
• オイゲン・フェリックス・シュヴァルベ陸軍歩兵科大将 (DKiG:07.12.1944 DKiS:30.10.1943)
• ハンス・ヘッカー陸軍大佐 (DKiG:19.02.1942 DKiS:19.02.1942)
• フランツ・カイザー陸軍少佐 (DKiG:01.0311945 DKiS:08.07.1943)
• ヘルムート・メーラー・アルトハオス陸軍中佐 (DKiG:15.12.1943 DKiS:30.05.1942)
• ボード・ツィンマァマン陸軍中将 (DKiG:25.09.1944 DKiS:15.02.1943)
• ローベルト・バーダー陸軍少将 (DKiG:18.03.1945 DKiS:14.02.1943)
• ユルゲン・ベンネッケ陸軍中佐 (DKiG:30.01.1945 DKiS:15.02.1943)

• パウル・ヴィリー・ツィーブ海軍技術少将 (DKiG:28.09.1944 DKiS:18.05.1944)
• 法学博士パウル・マイクスナー待命海軍少将 (DKiG:11.02.1943 DKiS:06.06.1942)
• オットー・クリューガー(海軍大尉並)特別指揮官 (DKiG:07.11.1944 DKiS:26.10.1944)

• ヴァルター・ヘルマン・ユリウス・ラオフSS(兼警察)大佐 (DKiG:07.02.1945 DKiS:20.05.1943)
• オーディロ・ロタール・ルドヴィクス・グロボクニクSS(兼警察)中将 (DKiG:07.02.1945 DKiS:20.01.1945)

DKiSとDKiGは独立した勲章と位置付けられていたが、これらを両章とも受章した場合はDKiGのみを佩用することとされていた。
但し、少なくともグロボクニクSS中将と Dr.マイクスナー待命海軍少将の両章の同時佩用↓が確認されている。
Odilo Globocnik_Paul Meixner

基本的な構造、規格サイズなどは、金環が銀環に変更されている以外はDKiGと同様であり、それを製造したメーカーもまた同様となる。
DKiS_'1' Deschler & Sohn, München

DKiS_'2' C.E. Junker, Berlin

DKiS_20_CF_Zimmerman_Pforzheim

DKiS_unknown


Fälschung und Reproduktionen

DKiSは授与数が少ないことも相まって、DKiG以上に偽物が蔓延しているようにも思える。
前頁でも既記した1957年版の改造品や、偽物?複製品?として市場では有名?なラトビア版などのように、意図・思惑は別にして…そのツメの甘さから一見して“本物ではない”と判断出来得るモノはまだしも…
本物とされるものでも、何気にきな臭さが払拭出来ないモノが多いのも事実である。
市場価格としては供給数が少ないことなどもあり、当然の如くDKiGよりも10万円以上お高く…もしくは60万円近くの価格設定のされているモノまである。
チェックポイント的にはDKiGと同様であり、そうした観点からご覧頂ければたぶん以下のようなモノには手を出されないものとは思うが…
(メーカー番号のあるなしは別に、ともにZimmermannの本物であるとクレジットされていた。)
実は↑の実物品として掲載したモノも、確実に白かと言われれば…自信を持てないところがないわけではなく…要するに、DKは…君子危うきに近寄らず…のスタンスを取る方が無難と言える代物だということである。
DKiS_sample_Fake_A

DKiS_sample_Fake_B


Stoffausführung

DKiS_Stoffausführung_Franz Barckhausen

DKiSは、その受章対象者の性格上…“布製略章”の必要性がないということなのか…DKiSにおいては製造記録、試作品なども含めた現物の存在は知られていないとする資料もあるが、以下はフランツ・バルクハウゼン陸軍砲兵科大将の制服(実物)とされる上衣であり、その右胸には…勿論、実物とされる…布製略章が縫い付けられている。
バルクハウゼンは1943年8月31日付でDKiSを受章している。
但し、バルクハウゼンの画像等の資料が乏しく、略章を実際に佩用していたかどうかが不確定なこともあり、真偽の程は定かではない。
この上衣がバルクハウゼン着用の実物、もしくは彼の上衣ではないにせよ…れっきとした実物であったとするならば…
着用者の好み等もあるので一概には断言できないが…略章を佩用するとして、私費購入品である略章にもかかわらず、被服色と台布の色の合っていない略章をはたして、あえて選択するものなのだろうか?
確かに、後付だったとしても…DKiSだけ、なぜわざわざ布製略章を縫い付けたのかということが疑問にはなってくるのだが…
因みに、襟元に剣付ルーマニア騎士十字章(ルーマニアの星)、右ポケット下にはイタリア王冠大十字章?様の大星章を佩用…さらには戦傷章金章までもを佩用させているが…
バルクハウゼンはホーエンツォレルン王家剣付騎士十字章の受章歴はあるものの、少なくとも上記三点の受章歴はない。
おそらくは服の所有者が、元々のループに合わせて、手持ちのコレクションで…それ風な組み合わせを施しただけに過ぎないとは思うが…


1957er Versionen

1957年版DKiGの金円環内が卐のない鉄十字章にすげ替えられているのと同様に…
1957年版DKiSでは、卐のない戦功十字章にすげ替えられたデザインとなっている。
こちらも、デザイン的にはイマイチ・イマニ的な観は否めない。
↓の1957年版の製造メーカーもSteinhauer & Lück社である。
DKiS_1957era versionen


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