1/6スケールアクションフィギュア模型合同作品展 2019→2020

2月8日(土)、9日(日)の二日間、横浜ランドマークタワー33階にある“パナソニックホームズ・ビューノプラザ横浜”のスペースをお借りしての“2020年”『1/6スケール アクションフィギュア模型合同作品展』を開催させて頂いた!

当初の開催は、昨年(2019年)10月12日(土)、13日(日)の予定だったのだが…
“令和元年台風第19号”の…それも、横浜は進路の只中にもあたり…予定していた開催は残念ながら中止とせざるを得なかった。
ご厚意により、期日を変更して頂くことで、この2月にリベンジ開催の運びとなったという次第である。

今般は、この冬一番の寒気の影響もあり、確かに多少寒かったものの、横浜は気持ちの良い晴天に恵まれ、青空と青い海を愛でながらの開催となった。
但し、この時期すでに新型コロナウイルスの影響は少なからず出始め、眼下に見える人波も、晴天の週末にしては若干少なかったようにも思えた。
そのようななか、会場に足をお運び頂いた皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。

今回、当方の出展は…紅一点を含めた以下の3点。
●Kommandeur der “Gespensterdivision”
Generalmajor Erwin Rommel/Frankreich, 1940
●SS-Standartenführer Joachim Peiper
●The Spirit/SILKEN FLOSS(改)

SS-Standartenführer Joachim Peiper
(武装親衛隊大佐 ヨアヒム・パイパー)

ヨアヒム・パイパーは1945年4月20日付でSS大佐に昇進しているものの…
残念なことに、1945年4月(撮影日不明)にオーストリアのペラウ近辺で撮られた…パイパーの代名詞ともいえる、Uボート・ジャケットを羽織ったSS中佐(当時)以降~降伏までの間の画像、映像といったものが世に出回っておらず、その後は終戦後の収監・裁判中の、階級章等を剥奪された上衣を纏った姿のパイパーとなる。
ならば、せめてフィギュアとしてパイパーSS大佐を具現化したいと予々思っていたこともあり…
前回から襟章・肩章を変えただけではあるのだが、パイパーの最終形として出展させて頂いた次第である。
因みに、旧野戦帽は頭囲サイズに合わせ作り直している。

Kommandeur der “Gespensterdivision”
Generalmajor Erwin Rommel/Frankreich, 1940
(第7装甲師団“幽霊師団”師団長 エルヴィン・ロンメル陸軍少将)

やはりロンメルも…自分のなかでの最終形を制作しておきたいとの思いから…
また、1940年の西方戦役におけるロンメルの記事を、自分としてはかなり力を入れて書いた経緯もあり…
“砂漠の狐”でもなく、“陸軍元帥”でもない、最も野心漲る“幽霊師団”師団長のロンメルを制作してみた次第である。

この時期のロンメルは、フラノ生地のような厚手の上衣を着用していることから…
以前にも使用したCyber Hobbyのコート生地が、フラノ生地の質感を再現するには相応なのだが、既に十分なストックがなく…
そこで、この生地を使ったポケットや前後見頃など制作途中のままに残されていたパーツ類を再利用できないものかと思い立った。
ただ、それらのパーツは、質感は同様ではあるものの、それぞれ色目が多少異なっていることもあり、当初は制作後に染色をして色目を調整しようとも考えた。
ただ今回は”将官色”というものを出来るだけ再現してみたいとの思いから、色の調合の難しい「染色」ではなく、「塗色」を試みてみた。

ネットで検索すると、まさに『布えのぐ』(ターナー色彩株式会社)なる商品が販売されており…
絵具の如く、色を混ぜながら思った色味を作り、それを生地に塗布すればよいだけのお手頃で簡単な布専用の水性絵具である。
ただ、やはり「乾燥後はゴワツキがなく…」とはあるものの、更なる添え書きの如く、「布の種類によっては多少ゴワツキが出ます」というように、フィギュアのような小さな面積で見てしまうと余計にゴワツキ感は否めないのが難点であった。
※下衣の灰色も同様に“将官色”にするべく塗色にしたので、ゴワツキにより、やはり自然な皺やヨレは出にくくなってしまった。

前回の静岡ホビーショーに間に合わせるために制作したのだが、その後、制帽のクラウン部の形状など気になる点を新調、修正している。
また、やはりロンメルには“ゴーグル”ということで、西方戦役での特徴でもあり、北アフリカ以降との差別化も図るべく、ライツ社製のゴーグル様のモノを作成し、着用させた。

The Spirit/SILKEN FLOSS(改)

映画『The Spirit』(2008年)の公開に合わせ、2009年にはHot Toysの「ムービー・マスターピース」シリーズとして、映画に登場するキャラクターがリリースされることとなった。
そのスカーレット・ヨハンソン演じる魅惑的な女性キャラクター”シルケン・フロス”の衣装の原型をHot Toysのホン氏から依頼され、まず試作したのが、今回着用の上衣。
制帽、タイトなパンツ、ブーツ等はOKが出たものの、上衣に関してはフロントダーツの入り方が劇中の衣装のものと違うとのことで作り直しとなった。
つまり、今回着用の上衣は、その”ボツ”となった方である。
長らくオクラになっていたのだが、今回、下衣をタイトなパンツから乗馬パンツに換え、よりA-SS風に見えるように作り直してみた。
劇中では襟元に鉄十字章を佩用しているようだが、今作では剣付き騎士戦功十字章あたりを、とりあえず佩用させてみた…(^ ^;


因みに、Hot Toys版のヘッドの原型は林 浩己さんが担当しているが、今回は林さんのヘッドではなく、GACTOYSのスカーレット・ヨハンソン(GC002B)のヘッドを使用した。
元々は『Black Widow』用のヘッドらしく、少々カールのかかったブロンドヘアーだったので、シルケン・フロスに合わせストレートなシルバーヘアーに植毛し直した。

尚、展示会の模様、他の出展者の作例などの詳細はKAZさんの“アルバム”をご覧ください。
当初、期日を変更するにあたり、中野さんとの話のなかで…正月明けの1月は外すとして、2月か…もう少し暖かくなる3月かで迷っていたのだが…
昨今の状況を鑑みると、3月開催にしていたらリベンジ開催どころか、今開催も中止の憂き目にあっていたかもしれない訳で、今となっては、この時期に開催しておけて本当によかった。
今回も、お世話になったPanasonic Homesの國本氏…
中野さん、asaちゃん、KAZさん、maruちゃん、nashewくん、ta-sukeさん、鬼塚さん、TOYO、YASさん、Yoshiさん…そしてwaiさん
本当にお疲れ様&楽しい時間をありがとうございました!
是非、またココで集えることを楽しみにしております。
※次回は、2020年10月31日(土)、11月1日(日)の予定!

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カテゴリ : Mil-FIG
テーマ : WWIIミリタリーフィギュア
ジャンル : ブログ