黒騎士“酒”物語

【つくし】で有名な明治26年(1893)創業の西吉田酒造の【黒騎士】である。
この蔵元は福岡の米どころ…筑後平野の南部にあり、県内では数少ない本格焼酎を造り続けている。
黒麹(麦麹)を使用し、減圧蒸留法と常圧蒸留法を使い分け、さらに瓶で5年以上長期保存した古酒をブレンドすることにより深みのある焼酎に仕上ている。
この【黒騎士】は“麦チョコ風味”と称されるように…
ほのかな甘みと香ばしさ、クセの感じは…
一瞬、焼芋焼酎を思わせるような…
クセのある“芋”が好きな私の嗜好にピッタリのものであった!
米国でも焼酎の人気が高まりつつあるということで…
また“サムライ”ブームとも相まって…
【ティアラ】、【勇者】、【くノ一】そしてこの【黒騎士】などを“サムライ・シリーズ”として取り扱う店が増えているという。
まぁ、私的には「黒騎士」と言われても、どうも“サムライ”とはイメージし難く…
ワード的にも、“武士、侍≠騎士”という観は否めず、中世欧州…西洋の武者を連想してしまう。
そして、“黒騎士”とくれば、やはり小林源文著作の『黒騎士物語』が先ず第一に連想されるようにN.S.D.A.P.期のドイツ軍である!


1982年3月号~1983年8月号の月刊ホビージャパン誌上にて掲載された東部戦線におけるドイツ国防軍陸軍戦車連隊第8中隊…通称“黒騎士”中隊を率いる中隊長のエルンスト・フォン・バウアー中尉(のち大尉)の活躍などを描いた架空戦記である。
架空の物語ではあるが、その背景などの考証・考察はさすが小林源文氏であり、軍事フリーク諸氏にも読み応えのあるものとなっている。
出来れば、『黒騎士物語』にはドイツの小麦を原料にした蒸留酒コルン(Korn)の【オルデスローエ(OLDESLOER)】あたりが合うのかもしれないが…
『黒騎士物語』を読みながら【黒騎士】を頂く…これもまた乙なのではないだろうか…
【Bonus-Bild】
劇画タッチではなく、実写の雰囲気に置き換えてみるとこのような感じになるのでは…
実写(映画)化までは無理にしても、アニメ化などをして頂けたらと思って止まない。

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